ひょんなことから 2006年製 mac pro のキーボードを入手しました。
テンキーも装備されたキーボードでApple製品らしく見た目も美しくキータッチもまずまずな感触。
私は普段ノートPC(macbook)を仕様しています。
キーボードも本体についているキーボードをそのまま使用していたので入手したキーボードをノートPCに接続して使おうと思いました。
こちらが見た目も美しいApple製キーボード↓
あれ?
あれれれれ?
とんでもない汚れ。
泥だらけです。内部まで泥は侵入しています。
水害に遭い、もともと使っていなかったキーボードを「捨てるのは勿体ない」と譲ってもらったのでした。
※この記事の内容はキーボードを壊してしまう可能性があります。参考にする場合は自己責任にてお願いします。
キーボード 分解 Apple Keyboard 2006
こんなに汚れて内部まで水の入ったキーボードは生きているかわかりません。
壊れてもOKな覚悟で丸ごと水洗いすることにしました。
まずは分解。
キーボード裏側の六角ネジを3本外します。上部を開くと透明フィルムのような配線が2枚あるので引っこ抜きます。フィルムは切れやすいので注意。USBコードを押さえつける部品をなくさないようにしましょう。
分解は精密ドライバーセットが役に立ちます。というか無ければ話しになりません。安物で十分なのでゲットしておきましょう。
使用しているドライバーセット「変換名人」は収納がしやすく先端のマグネットが強力で安いくせにとても便利です。
次に、内部のプラスネジを4本外します。基板の左右とUSBコードの出入り口付近に2本あります。
これでキー部分、基板部分、透明カバーの3つに分解ができました。
キーボード 清掃 Apple Keyboard 2006
分解が終わったら清掃をします。
汚れが酷いので前述通り「壊れてもOK」の精神で水洗いしていきます。
外の水道で靴洗いに使うブラシでゴシゴシ丸洗い。基盤も大胆に水をかけていきます。
固まった泥はとても手強く汚れが落ちないのでキー部分をひとつひとつ外しました。
キーはなくさないよう室内の洗面台で洗剤を使用しつつ洗います。
清掃が終了したら乾かして組み立てとなります。
外したキーは元の位置がわかるように写真にとっておきました↓
本体を分解の逆の手順でくみ上げ、キーを間違えないようにはめていきます。といいつつ写真には間違ってはめたキーが・・・。
すっかりキレイになりました。
キーを外すにはこちらが便利です↓
キーボード 動作確認
ノートPCにキーボードをつなぎテストしました。
ほとんどのキーは問題なく動作しましたがテンキーにある数字の「0」が反応が悪い。0の反応が悪いと数字のケタ数を間違える可能性がありとても危険です。
泥汚れとは関係なく通常の使用で接点が汚れ反応が鈍くなることもあるのでシートを清掃することにしました。
キーボード 分解 接点シートを清掃 Apple Keyboard 2006
キーの接点となるシートは金属製の板とキーの間にあります。
Apple Keyboardの場合はシートが3枚ありました。3枚のシートにはシートがバラバラにならないよう接着部分が2ヶ所ありましたが、強引に剥がしました。切れた勢いで電線部分を傷つけないよう注意しましょう。
シートを取り出すには大量のネジを外さなければなりません。大量のネジを目の前にため息がでます。
しかしこの多くのネジがキーボードの剛性を出していると思えば仕方の無いこと。1本ずつネジがナメないよう、なくさないよう外します。
内部は思っていたより汚れていました。シートと接点となるゴムをなくさないよう細心の注意を払い水洗い。
乾燥させたら元に戻します。
元に戻してノートPCに接続。今度は全てのキーが問題なく反応しました。
これでキーボードの分解清掃は完了です。Apple製のキーボードが美しく蘇りました。
お疲れ様でした。
あとがき
わざわざ面倒なキーボードの分解清掃を行ったのには理由があります。
macの最新のキーボードは古いmacでは使用ができないのです。 対応OSの設定があり、私が使用しているmacbookでは最近のApple製キーボードが使用できません。なので捨てるぐらいならチャレンジしてみようとなりました。
現行のApple製キーボードはコチラ(Apple公式サイト)
無事復活したキーボードの使い心地は、ノートPCの薄いキーに慣れた指にはストロークがありすぎて手首が疲労する気がします。テンキーはとても便利です。
しばらく使ってみてダメだったら勿体ないですがお蔵入りとなります。