HUAWEI のスマホカメラは背景のぼかしが大きな特徴となっています。
P20に搭載されたカメラの使い方は別記事でどうぞ。
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P20のカメラ機能アパーチャを使えば一眼カメラ並の背景ボケを楽しむことができます。
アパーチャで背景を自在にぼかす
アパーチャの使い方は簡単です。
- カメラ起動、アパーチャを選択
- アパーチャ設定をタップ
- アパーチャレベルをスライダーで決定し撮影
カメラモードをアパーチャにすると自動的に2倍ズームの状態になります。(理由は後述)これが初期設定になるのでビックリ?しないよう注意です。
アパーチャレベルの違い
アパーチャレベルは0.95〜16までの数字を選ぶことが可能です。この数字が小さいければ小さいほどボケが大きくなります。この数字は仮想F値となるようです。HUAWEI P20のレンズは物理的にはF2.0なので、画像処理によって擬似的にF0.95〜16までの撮影が可能となっています。
個人的には一眼カメラでいうF値とは大きく違う撮影結果になると感じていますので、アパーチャレベルの数字は参考程度にするのが良いと思います。
アパーチャ撮影サンプル
アパーチャレベルを変更するとどの程度の差が出るのかサンプルです。
設定はアパーチャレベルの変更のみとして出来るだけ同じように撮影しました。当日は曇りで発色が良くなかったためどちらの撮影も「鮮明な色」設定を選択。
アパーチャレベル16での撮影サンプル
キレイに背景がボケています。
普通F16だったらここまでボケが出るか疑問ですがP20の画像処理の素晴らしさがわかります。
アパーチャレベル0.95での撮影サンプル
さらに背景がボケました。
若干、左下にある木の枝と背景の境目が不自然な感じがします。
背景のボケだけが変わりメイン部分の描写に変化がないことからアパーチャレベルが単純にF値となるわけではないことがわかります。アパーチャレベルというのはカメラを使っている人に馴染みやすい数値としてボケの強さを表しているようですね。
ワイドアパーチャ機能でボケを後から調整する
P20では撮影後にワイドアパーチャ効果という機能を使ってボケをあとから調整することが出来ます。これはアパーチャで撮影した画像のみ適用できる機能です。ボケを意識した写真を撮影するときは必ずアパーチャで撮影しておきましょう。
※この機能があるので上記サンプルのように別撮りする必要はありません。
カメラを起動して撮影した画像を表示してください。
アパーチャで撮影した画像には右上のワイドアパーチャ効果のボタンが出てきます。
- 絞りを選択します。
- ピントを合わせる位置をタップ
- アパーチャレベルを画像を見ながら設定
- 保存して完了です。右下のチェックボタンでは保存されないので注意
とりあえず全てアパーチャで撮影すれば良いのでは?と思うかも知れませんが、アパーチャは画像加工されます。画像を加工するということは劣化を伴うことなので不用意な使用は控え、必要と感じる場合のみアパーチャを使用しましょう。
アパーチャで上手に背景ボケを作る撮影方法
アパーチャの目的は背景ボケを作ることです。
背景ボケが必要ない、そもそも背景がボケない場合のアパーチャの使用は画像の劣化を招くだけとなります。
では背景がボケる撮影とはどのような撮影なのか、効果的にアパーチャを使用するにはどうすれば良いでしょうか。
背景がボケる条件、ボケる撮影(P20)
ボケる | ボケない | |
アパーチャレベル(F値) | 小さい | 大きい |
撮影距離 | 近い | 遠い |
被写体と背景の距離 | 遠い | 近い |
スマホカメラなので焦点距離については省きます。
ボケるベストな条件は、被写体に近い状態かつ被写体と背景の距離が離れている場合となります。
この条件でアパーチャを使い撮影すれば効果的にボケを作ることができます。
逆を言えば、このような条件での撮影の場合はアパーチャを使用して撮影しておくのをオススメします。そうすれば後々ワイドアパーチャ効果を使い背景ボケを楽しむことが出来ます。
P20のアパーチャは切り替え時に2倍ズーム状態がデフォルトとして設定されています。これは被写体との距離を近づけボケが起こりやすくなるための配慮だと思います。なお等倍に変更して使用も可能です。
\ よくボケる撮影環境 /
撮影距離が近く、被写体と背景の距離が遠い。
アパーチャで撮っておきましょう
/ ボケない撮影環境 \
撮影距離が遠く、被写体と背景の距離が近い。
ワイドアパーチャ効果を使ってもほとんど効果なし。他のモードを使用しましょう。
あとがき
アパーチャモードを使用すると背景のボケが大きくなりメインの被写体が際立ちます。
撮影サンプルのようにボケすぎて色が沈むと画像全体が暗いイメージになる、境界が不自然になるなど弊害もあります。アパーチャはアパーチャレベルを適切に調整して積極的に使っていきたい機能です。