Adobe illustratorで初心者の壁ベジェ曲線。
ベジェ曲線の定義的な難しい話は置いといて、illustrator(イラストレーター/イラレ)で扱うベジェ曲線は慣れれば簡単です。
慣れるための練習としてサンプルにナイキのロゴを作りつつ、いくつかのポイントを紹介します。
※使用しているAdobe illustratorはCSとなります。
ベジェ曲線の練習はトレースが最適
正解のあるトレースという作業はベジェ曲線の練習に最適です。
正解をしっかりと見極めるためにできるだけキレイで大きな画像(下絵)を用意しましょう。
今回は、ナイキのロゴを用意しました。
illustratorの下絵として準備する
下絵にする方法はいくつか種類があります。
今回の手順は以下のとおり
- イラレで直接開く
- レイヤーを下絵として50%表示、固定する
- 作業はレイヤー2で行う
開きたい画像ファイルをイラレのアイコンに直接落とすとイラレで配置されて開くことができます。
レイヤーの設定で名前変更、50%表示、固定を設定。
レイヤー2を作り、作業はレイヤー2で行う。複雑なモノの場合は必要に応じレイヤー分けをする。
今回はこのように少し丁寧な感じですが、実際には画像のロックや透明度を下げたりで済ませてしまいます。
今回使用するツール
- ダイレクト選択ツール
- ペンツール
- アンカーポイントの切り替えツール(ハンドル)
※説明用画像です。
正円から色々触ってみるとわかりやすいです。
※ハンドルは、中央のアンカーポイントとハンドルの左右についているポイント、ダイレクト選択したパスから調整ができます。
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ナイキロゴをトレースする
トレースの手順は人それぞれですが今回はアンカーポイントを打っていく単純な手法で行います。
この方法以外にも、パスのラインで形成する、図形の合成などで作成するなど色々な作り方ができます。
仮のアンカーポイントを打つ
ペンツールを使い、角または角に相当する部分にアンカーポイントう打っていきます。
基本的にはアンカーポイントが少ないほうが、データが軽く曲線がなめらかでキレイなデータを作ることができます。
※塗りなし、線は見やすいカラーで0.1ポイントなど下絵を邪魔しない設定にしてください。
アンカーポイントを打った状態↑
打つ場所は慣れですが、イメージとしては面積が半々になるようなイメージ
モノによっては、ひとつの曲線なのか?複数の曲線の連続なのか?の見極めでアンカーポイントが増えます。
とりあえず今回はできるだけシンプルにしてやってみましょう。
曲線がうまく作れなかったらアンカーポイントを移動、追加、削減します。
ハンドルで曲線を調整
ハンドルツールを使います。
頂点にしたアンカーポイントをクリック&ドラッグ
全く上手くいきませんw
拡大してみるとアンカーポイントがずれています。
アンカーポイントの位置をダイレクト選択ツールで移動します。
もう一度ハンドルツールでやり直します。(ハンドルツールでアンカーポイントをクリック&ドラッグすればOK)
今度はだいたい上手くいきました。
右側の曲線に膨らみが足りないので、右側のアンカーポイントから調整します。
ハンドルツールで少しカーブさせます。
このアンカーポイントから右側のパスは直線です。
右側のハンドルが直線のパス上にくるようにして直線部分がカーブしないようしつつ滑らかに曲線が始まるようにしましょう。
こちらは予想どおり全く曲線があいません。
大幅に位置を調整しハンドルをやり直します。
右側の曲線が少したりないので、さきほど同様に直線部分のアンカーポイントからハンドルを直線部分に重ねつつ曲線を足します。
こんな感じ
拡大して確認、完成
部分部分拡大して確認。
仕上がりで差がでるのは直線から曲線に変わる部分。段差などが発生するといびつに見えるので要チェックです。
これも慣れですがアンカーポイントから出たハンドルがとなりのアンカーポイントのハンドルと干渉しないよう意識しましょう。
適当に色をつけたら完成。
あとがき
今回のサンプルでは使っていないこともありますがポイントは以下の通り
- 最初から精密に描かず必要なアンカーポイントを見極める。
- ハンドルは4カ所から調整ができる。(中央アンカーポイント、ハンドル左右ポイント、パス)
- 直線からなめらかに曲線に移行するようパスに沿ってハンドルを調整する。
- ダイレクト選択ツールで片側のハンドルを逆側とバランスを保ちつつ調整することができる。
- ハンドルツールで片側のハンドルを逆側を固定したまま調整することができる。
難しいことはありません。
ハンドルを伸ばすと曲線はどうなるのか?となりのハンドルとの位置関係は?など
慣れて感覚を掴むだけです。
基本図形とベジェ曲線が扱えればイラレはマスターしたも同然です。
あと必要なのは効率よく作るための閃きだけです。