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息切れの恐怖 大きなタクシーは乗りにくい?

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タクシードライバーをしていると色々と不思議な体験をします。

そんなタクシードライバーのちょっとした体験談。

 

乗り込むのも一苦労

 

本日はちょっと大きめ、1BOXタイプのタクシーでの営業でした。

交差点で信号待ちをしていると渡った先で手を挙げそうなおばさんがいます。

内心「手を挙げないでくれ」と思っていた。なぜなら結構交通量の多い交差点で渡った先で止まると確実に渋滞が起きてしまうからだ。

しかしこういう時の予感はなぜか当たる。

 

信号が青になる。

容赦なく手を挙げるおばさん。
止まざるを得ない。いや交通の妨げになると判断できれば止まらなくても良いだろうか?正当な理由があったとしても乗車拒否で騒ぎ出すのがお客。

 

止まる。

なるべく早く乗車してもらおうと早口にて対応。

しかしこの1BOXタイプのクルマは急な階段を2段上がるのと同じくらい乗るのが大変なのだ。健常者であれば特に問題はないが、おばさんは少し足が悪いらしくなかなか乗り込めない。

うしろで待つクルマのイライラがこちらに伝わってくる。しかしなかなか乗り込めない。うしろのクルマがウォンウォンとアクセルを吹かす。確かにこんなところで止まるのも悪いが、足の悪い人が一生懸命クルマに乗り込もうとしているのだから、もう少し広い心を持てないものなのか?

 

やっと乗り込めた。

出発すると予想通りうしろのクルマに煽られる。
まぁ煽られたところで害はないし無視。煽る方も何も得がないのになぜ煽るのだろうか?イライラの発散か?イライラの発散で殺されたらたまったものではない(最近そういう事件があった)

行き先を聞き走っていると、おばさんの息が荒い。100mを全力疾走した以上の息切れをしている。おそらくクルマに乗り込むのがよほど大変だったのだろう。

 

目的地まで続く息切れ

 

3分くらい走っただろうか。おばさんの息切れは止まらない。これは普通ではない。話を聞いて、場合によっては目的地である自宅より先に病院に連れて行くべきだろうか?

足が悪いとはいえ階段2段分ぐらいを登るのにそんなに息切れをするものだろうか?

大変なのはもちろんわかる。実際乗るのが大変なので乗らない人もいる。片膝ついて登るひともいる。しかしここまでの息切れをする人はいない。

どうするべきだろうか?最悪そのまま死んでしまうのではないだろうか?それほどの息切れだ。

目的地は意外と近く、そうこう考えている間に着いた。建物の脇に金属製の階段があるちょっと古めの2階建てのアパートだ。そして幸いなことに着くちょっと前におばさんの息切れも終わった。

あと少し長く息切れしていたら死んでしまったであろう、あと1段このクルマの高さがあったら死んでしまっていたであろう・・・とにかく無事に着いて良かった。おばさんはお礼をいって料金を払い降りていった。

 

さらなる悲劇

 

もうあのおばさんに二度とあうことはない。

僕は見た。おばさんが古い2階建てアパート脇にある10段以上の階段を上り始めた姿を。